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少女漫画の少女のおしゃれ

こんにちは。塚田です。
「卒論がヤバい!!」の季節になりましたね…。
ゼミのみんなの卒論が個性豊かで、話を聞くたびに面白いなぁと思っております。

人のことはさておき、私はなかなか終わる見込みも、結局何を自分が明らかにしたかったのかも迷子迷子の日々です。

私の研究テーマは何かと言いますと、


「少女漫画のファッション」です。

テーマに少女漫画を選んでおきながらなんですが、漫画自体が好きで色んなジャンルの漫画読んだりします。
少女漫画もいつから読み始めた、何を初めて読んだとかは一切覚えていないのですが、特に何気なく読んですごいなぁ!!と思ったのが、種村有菜作品と由貴香織里作品だったと思います。

お二人の作品が似ているかと言えば全く似ていないのですが、私が共通して感動したことというのがファッションでした。
種村有菜さんの作品の方が私の研究内容には近いのかもしれませんが、一巻のコミックスの中で作中の女の子が何度もファッションチェンジをするんです。「いや、少女漫画なんだから当たり前だろ」と言われてしまえばそれまでなのかもしれませんが、多分それまでの私は「服が可愛い!!」と思える少女漫画に出会っていなかったんですね…。
そこから、ファッションという視点で漫画を読むようになりました。

そこで、気づいたのが(これも当たり前のことなのですが…)、少年漫画よりも圧倒的に少女漫画の方がファッションチェンジが多いということでした。そりゃ、主人公が女の子で、尚且つ普通の女の子の日常を扱った作品が多いのだから当たり前と言えば当たり前なのですが、やはりそれは私の中で少女漫画を読みたいと思うひとつの大きな要素でした。

ちょっとインターネットで調べてみても、やはり矢沢あい作品(なぜ当時の私は忘れていたのか…)や、いくえみ綾作品のファッションには心惹かれる人が多いようでした。
最近の作品を見ていても、例えば「海月姫」(東村アキコ)や「マイルノビッチ」(佐藤ざくり)」はもともと地味でおしゃれやファッションにあまり興味のない女の子が、男の子の力を借りてオシャレになっていき、それとともに自分に自信がついていき前向きになるというストーリーです。特にマイルノビッチでは恋に積極的になっていく姿が描かれています。最近の作品ではありませんが「パラダイスキス」(矢沢あい)も近い作品ですね。また「360°マテリアル」(南塔子)や最近映画化された「ヒロイン失格」(幸田もも子)では、主人公の女の子が学生で、描かれる場面も学内が多いために制服をきていて服装のチェンジが少ないものの、髪形のチェンジが目立ちます。

今ぱっと思いつくものをあげてみましたが、これだけでも少女漫画の中でファッションがかなり重要なものとして描かれていることが分かると思います。他にも数え切れないほどファッションをテーマにした少女漫画作品や、ファッションが関わるまたは、特徴的な作品があるのだと思います。そしてきっとどの時代にも、ファッションで読者である少女たちに支持される漫画があったのではないかと思います。

「まんがファッション」という2012年1月にパイインターナショナルからでた竹村真奈氏がかいた本には、一条ゆかり、安野モヨコ、羽海野チカ、水城せとな、陸奥A子など名だたる漫画家がどのように作品の中でファッションを描いているのかが、漫画家にインタビューをしている形式で書かれています。

他にも「マンガとファッションの相関性―少女マンガにみる描かれたファッションの考察―」という少女漫画とファッションの関係を歴史的に追い、少女漫画とファッションの流行が相互に影響しあっていたことが明らかにされている論文もありました。

そこで私の論文の話に戻ろうと思います。
私の論文は「少女漫画のファッション」というテーマですが、その中でも、少女漫画の中で描かれるファッションの役割に注目して今は書いています。
「マンガとファッションの相関性―少女マンガにみる描かれたファッションの考察―」では、少女漫画のファッションが読者の少女たちのファッションのアイデアソースになっていることが分かりましたが、私はほかにも少女漫画のファッションには様々な役割があると思います。
冒頭でも少し触れましたが、私がこのテーマで論文を書くきっかけとなった種村有菜作品のなかでの特徴的な部分をあげると、主人公である少女が好きな異性と初デートに行く際におしゃれをするというところです。他にも思い返してみると種村有菜作品ではないかもしれませんが、好きな異性から告白される、もしくは告白するシーンで女の子はおしゃれをするシーンが出てくる作品もあります。

本当に当たり前だと言われてしまえばそれまでなのかもしれませんが、その当たり前にこそ少女漫画の魅力が現れているのではないかと思いこのテーマを選びました。

調査方法は、まず印刷発行部数多い上位4誌である、ちゃお、別冊マーガレット、Sho-Comi、りぼんの創刊号から毎年12月号の表紙作品(表紙作品がない場合は巻頭カラー)作品を調査対象とし、ファッションチェンジ(髪形や服装の変化)の理由と回数のデータをとっています。

が…、終わる気配がないため、現在は別冊マーガレットとSho-Comiの作品に絞って行っています。


私は三年生の後期から、少女漫画のファッションというテーマを扱っていて、三年生の時は「制服」に絞って研究しましたが、その際に雑誌ごとに描かれる「制服」が違っていたということもあり、今回も2誌ですが雑誌ごとに違いがでるのではないかと思っています。

終わる見込みが全く立たず毎日じりじりと焦っていますが、何とか形にしたいと思います。


さて、私の卒論の話はここで終わりますが、次回は小山君ですね!!私はゲームについてはさっぱりわからんちんなのですが、中間発表でも「へぇ~~!」となるような内容でした!!

そしてなんと今日は私が男だったら付き合いたい女子ランキングNO.1(○○とつきってみた回参照)の中村さんのお誕生日です。おめでとうございます!!一年生からの付き合いですけど、まさか一緒に「卒論がヤバい!!」という仲間になるとは思っていませんでした。いや、ほんとおめでとーー!!卒論がんばりましょう。

以上塚田でした!!






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椎名林檎×東京事変


こんにちは。井上なつみです。


私の卒論のテーマは、「東京事変の活動は椎名林檎にどんな変化をもたらしたのか」です。


椎名林檎と聞いて知らない人はいないと思いますが、椎名林檎の活動経歴についてはあまり詳しくないという方多いのではないかと思います。

超簡単に言うと、

1998 椎名林檎ソロデビュー
2001 活動休止
2004 東京事変としてバンドデビュー
2012 東京事変解散
2012 ソロ活動再開 ←NOW

ざっとこんな感じです。


ところで、私がなぜ椎名林檎を卒論のテーマに選んだかというと、ただ単にきっかけは林檎が死ぬほど好き!!!という理由です。

小学校の頃、東京事変がこの世に登場した瞬間、身体中にビビッと電気が走りました。きっと運命の人に出会ったらこんな感じなんだろうなと思いつつ、、、いやいや、私の運命の相手は椎名林檎だったのかもしれません。

それからというものの、ファンクラブに入っては、椎名林檎を追いかけ回す日々。CD、DVDを集めるのは勿論のこと、出演番組の編集に時間を割き、持ってない雑誌の切り抜きを古本屋やオークションで探し出し、時にはコンビニで見つけた宣伝ポスターを貰えないか頼み込み、雪の日の武道館ライブでは早朝から何時間も並び凍えながらライブグッズを買う有様、しかもグッズは2つずつ買うのが当たり前になっていました。

今年のライブで念願の右寄り最前列(林檎さんは左を見て歌うので、どセンターより右寄りの方が林檎さんのお顔を拝見できるの)、しかも林檎様の投げたピックが私の元へ来た時は、人生の運全てを使い切ったと思いました。


なんでこんなに好きなんだろう。他に目がいかないのはなんでだろう。彼女にしかない魅力があるに違いない。

一種独特でありながら、日本の音楽シーンを牽引する椎名林檎。そして約15年間衰えることなく日本を代表するほどの人気を博し続けているような女性シンガーソングライターってロック界にあまりいないのではないか?

いろんな疑問が湧いてきました。

その中でも、東京事変の活動を経て自分の中では椎名林檎像が変わりました。東京事変というグループが彼女を歌手として、いや、音楽家としてさらなる高みへ導き、エンターティナーにしたように感じたのです。

ということで私は椎名林檎を追求することにしました!



椎名林檎の特徴は
ライブと歌詞とビジュアルにあり!そこからまずどういう点が変化したのかを調べます。

そしてきっかけとしてなぜ変化をもたらしたのか。原因と結果を追求していきます。

というわけで今はライブを中心に数値化したりあらゆる観点から分析しています。林檎さんのライブの衣装だったり、バックバンドについてだったり…隅々まで見ています。

これからやりたいことは、曲調の変化だったり、他の歌手との比較をすることだったり……全然終わってなさすぎて実際うまくできるか不安しかない状態です。



そんな中、再来週には待ちに待った椎名林檎ライブツアー「百鬼夜行」があります!!!!ネタバレを見たくて見たくて我慢し続けた今日までの自分を褒めたいと思います。

卒論目線で見ることになるとは思いませんでしたが、今はそれを楽しみに頑張るのみです(笑)


部活の引退が12月23日なので卒論的にはかなりかなり泣きそうですが、、とにかくやれる限り全力を尽くします!

SEKAI NO OWARI

こんにちは。今回担当する中山です。
卒論日記ということで、まだまだやることが沢山あるので、
そのことを含めて書いていきます。

私の卒論テーマは
「SEKAI NO OWARIの音楽性」です。
まず、私は昔から音楽が好きで、特に邦楽ロックが大好きです。
毎週ライブに行くような生活を送っています。
おかげで、お金がすっからかんです

なので、そんな自分の好きな分野を研究したいと思い音楽に関するテーマにしました。
その中で、私はSEKAI NO OWARI(セカオワ)を選びました。

選んだ理由を書く前に、セカオワの紹介をしておきます。
CM曲やメディアにも出ているので、知っている人も多いかと思いますが。

2010年にインディーズデビュー、2011年にメジャーデビューをした4人組バンドです。
ボーカル→Fukase  ギター→ Nakajin   ピアノ→Saori  
DJ→ DJ LOVE

という感じの編成です。

さて、紹介を終えて、私がなぜこのバンドを選んだかというと、
記事や雑誌でセカオワは中高生にとても人気があると書いてあり、
それはなぜなのかというちょっとした疑問から始まりました。

セカオワの曲調はポップなものが多いと感じますが、
歌詞を見てみると、世界平和・戦争・いじめ、正義、生死など
暗めのテーマも多いことが特徴です。

また、ファンタジー要素の多いライブパフォーマンスも特徴です。
実際にセカオワのライブに2回ほど行きましたが
凄かったです。
今まで、色々なバンドのライブに行ってきましたが、初めて見たものでした。
エンターテイメント要素が強いため、とても楽しかったです!!
個人的にはピアノ担当のSaoriさんの衣装がかわいくて
好きです。もちろん、Saoriさん自身もかわいいです。


次の公演も決まっているのですが、
来年の3月なので卒論提出までに間に合いません。
もう一回ぐらい行っときたかったんですが、無理ですね…
残念です…

フェスとかに出てくれるのを願うか、海外公演に行くしか方法はない感じです。

比較対象として、
BUMP OF CHICKEN
RADWIMPS
back number
の3つをやろうかなと思っていますが、実際時間的にできるか危ういです・・・
でも、できたらやりたいので、頑張ります。
この3つのバンドのライブは卒論提出までには
見ておけそうなので、ドンドンライブに足を運ぼうと
思っています。

さて、そんなことで卒論研究をしていますが、分析として
歌詞分析と楽曲分析が必要です。
歌詞分析は
・歌詞を名詞、動詞、形容詞…などにわけた時どんなワードが多いか
・歌詞の主人公は僕?それとも私?それとも架空のもの?
・歌詞の内容は実体験か、架空の内容か
など項目を作って区分けしていくつもりです。

楽曲分析は
・~長調か~短調か
・テンポはどのくらいか
こっちはまだフワフワしていてきちんと決まっていません…
早く決めて取り掛からないといけません。

そんな感じで分析を進めながら書いていこうと思います。
あとは、文献も読まなくてはなりません。
こっちも時間を作って進めていかなければ・・・

とにかく頑張るしかないので、分析は楽しみながら
やっていこうと思います。

ショタ!

こんにちは〜、石垣華です。
今日から一気に寒くなりましたね!もうコート必須です。


早速ですが、私の卒論日記について書きます。

私が研究しているのは「ショタ」についてです。
簡単に説明しますと、ショタとは若い男の子、少年キャラクターのことです。何歳から何歳までがショタなのかは曖昧で、顔が女の子っぽいショタを好む人もいれば、筋肉ムキムキなショタを好む人もいます。そんな趣味嗜好を持つ人のことを「ショタコン」と呼びます。

始めにちょっと歴史について触れておきますと、ショタは1980年代から注目され始め、90年代後半にはショタアンソロジーブームが起こります。しかし、児童ポルノ禁止法によりショタアンソロジーブームの勢いはほぼ消滅してしまいます。一見ショタの人気も無くなったかのように思えた時期でしたが、ショタを好むファンは消えることなく、2000年に入ってからは男性ショタファンにより少年系総合同人誌即売会ショタスクラッチのイベントまで立ち上げられているんです!本当にざっくりですが、歴史についてはこれくらいにしておきます。

私の研究テーマは「2000年以降のショタの傾向とその魅力とは」です。

正直、「ショタ」について研究するといっても何がしたいの?という質問が常に頭にあります。どこからどう手をつけていいか分からず、ゼミの卒論合宿まではショタに関する雑誌の記事を読んだり、昔のアンソロジー本を見てみたり、同人誌を見たりするぐらいのことしかしていませんでした。「ショタ」について研究されている資料はいくつか見つけられたので、研究方法などを参考にしながら何か自分でもできることはないかと考えました。そこでまずショタオンリー同人誌即売会に行ってみようと思い、ショタスクラッチ27に行ってきました。男性の一般客がとても多く、ちょっとびくびくしました。(笑)入場すると同時に配られるカタログには会場内の配置図と、ジャンル別配置図が載っていました。私は調査をしていくにあたって、このジャンル別配置図に注目することにしました。ショタスクラッチの公式サイトには過去の配置図も公開されていたので、ジャンル別配置図が見つけられたものの内容全てを比較してみました。2010年から2015年の5年間の中で分かったことは、女装、学ラン、鏡音レン、ポケモンなどのジャンルが目立って人気であったということです。これらジャンルをキーワードにPixivで調査を進め、現時点で分かっていることは鏡音レンがショタキャラとして確立していることが明らかだということです。「鏡音レン」と「ショタ」というタグで検索すると3093件ヒットします。またその他にも「ボカロ」「ショタ」で検索すると437件ヒットし、鏡音レン以外の男性ボカロキャラ「Kaito」「ショタ」で検索するとたったの345件という結果でした。まだまだ調査は浅いですが、鏡音レンがショタキャラとして人気なことはハッキリとしています。今後も比較対象を増やしていく予定です。また、ショタの描かれ方の特徴なども見ていきながら、ショタの分類をしていくことを目標にしています!

卒論・・・・・

頑張りたいと思います!

#朝食#朝ごはん#breakfast

こんにちは。荒井君からバトンを受け取りました長村です。
前回から始まった新シリーズ「卒論日記」
そうです、今私たちは卒論でてんやわんやです…。
全然進まない、終わらないっ!なんて先生には言えない(;_:)

さて、本題である私の卒論テーマは
「朝食ブームとメディアの関係性~なぜ朝食ブームは起こったのか~」です。

朝食ブームって何ぞや?と思っている方も多いでしょうが、みなさん思い出してみてください。
パンケーキにエッグベネディクト、フレンチトースト、アサイーボウル。近年話題になった食べ物は“朝食”が多いのです。
「世界一の朝食」や「朝食の女王」など“朝食”をキャッチコピーにしたり、お店のコンセプトに“朝食”を盛り込むお店にも注目が集まっています。
“朝食”は前からあったのになぜ今になって注目され始めたのか、SNS(特にInstagram)がそのブームを後押ししているのではないかと思い、気になる。調べたい!と思って卒論のテーマに選び、今に至ります。

なんかそれっぽいことを言っていますが、私が“朝食”に目をつけたきっかけは某ファッション雑誌に載っていた特集でもあります。
「朝食女子」と称しタイプ別に「パンケーキ女子」「フレトー女子」「アサイーボウル女子」なる単語が出てきて面白く記憶に残り、なんとなく私の心に“朝食”というワードが残りました。
また、その当時、卒論の研究テーマを何にするか迷っていた私は本屋さんにネタ探しに行くのが日課でした。
そして「よし。テーマは朝食にするか…!」ってなったときに丁度タイミングよく私にぴったりのテーマを特集しているまた別の雑誌を見つけ、運命を感じ“朝食”の世界に飛び込んだのでした。
その神様のお導き?は吉と出るのか凶と出るのか…いや、吉、大吉にして見せますっ(>_<)

そんなこんなでちょこまか研究を進めていますが、調べれば調べるほど自分の研究の方向性が揺らぎ、苦戦中です。
今まではやみくもに調べてしまっていましたが、先生のアドバイスを受けて「誰が」「誰のための」朝食なのかという点にも注目していきたいと思います。お母さんが子供のために作った朝食なのか、自分のための朝食なのかそれによっても“朝食”のカタチやメディアでの取り上げられ方も違ってきます。なので雑誌を購入者層別に分け、雑誌での取り上げられ方もどう変わっているか改めて見ていこうと思っています。
だんだんと自分の研究の全容が見えてきた気がしてわくわくするとともに不安でいっぱいですが、頑張ります。

次の担当は、石垣さん家の華ちゃんです!お楽しみに~(^^)v

ホラーゲームの日々(´・ω・`)

こんにちは。5期ゼミ長の荒井です。

本日から新シリーズ、「卒論日記」がスタートです!

ゼミ生それぞれのユニークな卒論のテーマ、そしてその進捗状況を書いていきます。

今回のシリーズは、なんと「毎日更新予定」(土日除く)!!個性溢れるエントリにご期待ください!



さて、自分は三度の飯よりもゲームが大好きなゲームフリークです。

そんな自分の卒論のテーマは、「ホラーゲームの変遷とその特徴」です。

とはいっても最近は、ホラーゲームという大きな括りではなくて、「3D」ホラーゲームという、空間の奥行きのあるホラーゲームに限定して見ていこうかなと思っています。ゲームってテレビとかラジオといったメディアと違って「双方向的」って言われているんですよね。ゲームからプレイヤーへっていう働きかけだけじゃくて、プレイヤーがゲームに働きかけてストーリーに介入したり、変化をつくりだせるっていう面白いエンターテイメントだなって思います。
ホラーゲームは特に、恐怖っていう人間の特定の感情に働きかけるんですよね。ホラー映画と違うのは、その進行にプレイヤーが積極的に関わらなくてはいけないっていうこと。極端な話をすると、ホラー映画は顔をクッションに埋めて耳栓してれば、エンドロールには辿り着ける。けれども、ホラーゲームは、本来であれば避けたい化け物や幽霊と、自分の意思で戦わなければならないというところが醍醐味であると思います。
そもそも、最初からホラーゲームについて研究しようと思っていたわけではなくて、昨年度末のゼミで行った卒論計画発表会では、「国内外のビデオゲームの比較」をやるつもりでした。しかし、研究対象の範囲があまりにも広くなってしまうので、ホラーゲームという括りに限定しました。昨年度の夏休みの課題だった、ゼミ生各々の興味のあることを雑誌特集風にまとめる、「雑誌特集」でもホラーゲームを取り上げたので、いけるのではないかと、「当時は」そう思っていました。

しかーし、ホラーゲーム研究の何が大変かって、自分が「ビビり」だってことです。『スーパーマリオ64』に出てくる「テレサのホラーハウス」ってステージでビビるほどですから笑あの、マリオでビビる自分が本当に怖いとされるホラーゲームをやってしまったら・・・
イヤホンが引きちぎれました。
それまでは、ゲームをやるときはイヤホンでプレイしていました。バイトが終わって深夜にゲームをすることもあったので。自分はどちらかというとリアクションがオーバーなタイプなのですが、ある日勢い余ってビックリした時に盛大に仰け反った瞬間にイヤホンが引きちぎれるという大惨事が!
それ以来、無線のヘッドホンを使用しています。

そんなこんなで、始めたホラーゲームですが、最近の悩みは2つ。1つは、「ボスを倒せなくて先に進めないこと」、もうひとつは「ゲームの収納スペースがないこと」

ゲームの何が大変って自力でクリアしなきゃいけないってことなんですよね。自分は方向音痴なので、同じ場所を行ったり来たり。クリアまでの時間が延びるばかり。そして、一番苦労するのが、ボスを倒すこと。それこそ、エンディング前のラスボスとなると、当たれば即死の攻撃もしてくるわけで、なかなかエンディングが見れない!というゲームならではの悩みが多々あります。

また、最も深刻な悩みとなりつつあるのが、「ゲームの収納場所」。ホラーゲームをプレイしはじめてからというものの、他のゲームに浮気をすることが多くなった気がします笑。 大体ホラーゲーム1本に対して、その他のゲーム5本ぐらいのペース。ホラーゲームだけやってると精神的に苦しいんですよね。
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その影響で、『ポケモン』の新シリーズをやってみたり、人生で初めて乙女ゲームをやってみたり。最近は『CoD:BO3』にドップリハマってショットガンをぶっ放す日々を送っています。そうすると、どんどん増えるゲームの数。ゲームはパッケージで買って棚に揃えたいというこだわりも災いして、遂に先日棚からゲームが漏れました。マリオとスネークのお二人には棚の上に置かせてもらってます。卒論完成までの間、新規のゲームは買わないように努めていきたいと思っています。
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さて、現在の卒論の進捗状況ですが、方向修正を行っています。
書きたいことはある程度ハッキリしてきたのですが、構成がどうも・・・。今のところ、3Dホラーゲームを90年代から現在に至るまで、3つの時代に分けて、それぞれの特徴について検証していこうと思っています。
また、先行研究も少なく、数字で見ることの出来るデータも少ないので、観点別にゲームの特徴をまとめたデータシートを作成中です。
今まで書いてきた約1万字を白紙に戻しての再スタートですが、書く内容のイメージが湧いてきて楽しいです。
卒論草稿の第3稿の提出は明日ですが、ここから追いこみかけて頑張ります!



次回担当は、長村さんです。お楽しみに!

「大人の階段」 ‐パ・ド・ドゥ‐

こんにちは、高橋です。
長かったリレー小説企画もこれにて完結です。完結させました。それでは、どうぞ。


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僅かなカーテンの隙間から射す陽の光が、テーブル上のタバコの空き箱を照らしている。カチッ、カチッと掛け時計の秒針の音だけが、冷え切った室内に響いている。
……部屋だ。いつもと変わらない自分の部屋だ。

慌ててiPhoneを手にしてホームボタンを押す。

「09:03 12月20日 日曜日」


よかった、日曜日だ……。仕事は休みだ。


…あれ、でもこれは一体どういうことなんだ?
たしか昨晩はタバコを買うために部屋を出て、変な行列に並んだら、懐かしの大槻先生に逢ったりして。その後、階段から落ちて、何か地蔵みたいなものと話をしたような………。


その辺りからのはっきりした記憶がない。気がついたら自分の部屋で寝ていた。
でも、ちゃんとパジャマに着がえているし、特に部屋が荒らされた形跡もない。


「何も変わってないよね……?」

ふと、この世界に自分だけしかいないような気がして、とりあえずテレビをつけてみるが、休日のこの時間にニュースはしていない。コーヒーを淹れ、菓子パンを頬張りながらチャンネルを変えると、『題名のない音楽会』が、クリスマスソング特集をしていて、オーケストラがチャイコフスキーのくるみ割り人形を演奏している。それを聴いているうちに段々昨晩の記憶が蘇ってきた。

あっ!…そうだ、私、おミヤさまとかいう変なやつに会ったんだ。
そして「1人でクリスマスを過ごしたくない」とかお願いしたんだった。
でも、一体どういうこと…?あれは夢ではないよね……?

ダラダラと昨晩の事を考えてはみるものの、中々思い出すことができない。それでも色々と気になって仕方がなかった典子は、丁度お昼を過ぎた頃、昨日の場所に行ってみることにした。



簡単に身支度を済ませて外に出ると、雲ひとつない青空が広がっていた。人通りが多いとも少ないとも言えないような休日の駅前を足早に歩く。街路樹にはイルミネーションの装飾が施してあるが、まだ電気がついていないから、なんだかみっともない。

たしか、この建物だったような……。
まじまじとそのビルを見つめてみるが、特に変わった様子はない。すぐ近くに外から地下へと続く階段があったから降りてみるが、居酒屋しかないようだ。この時間はまだ営業していない。

地上に戻り、ビルの周りをウロウロしていると後ろから突然声をかけられた。


「あれ、お前は、たしか……矢吹じゃないか??」

昨日逢ったばかりの大槻先生だ。黒いダウンジャケットにショルダーバッグをかけている。

「あっ、先生、昨日はどうも……」


「えっ、昨日?昨日が何かしたのか?それにしても久しぶりだなぁ!元気にしてたか?」


「あれ、、、!?……えっ、 覚えてない!?!?」


「10年ぶりくらいか? しかしまぁ、お前も変わってないなぁ。」

その後、ここで逢ったのも何かの縁だという事で、2人は街をぶらつくことになった。典子は全く事態を把握できていなかったが、とりあえず先生についていくことにした。


「先生は、ご結婚されたんでしたよね?こんな休日の昼間に1人で何してるんですか?」


「ん? 何言ってるんだお前。誰かと勘違いしてるんじゃないか? 俺は今でも独り身だよ。今日は天気もいいし、まんだらけにでも行こうかと思ってな。」


「だって市川先生と……」


「えっ…市川先生?英語の先生のか?綺麗な人だったよな~アハハ。今頃どこかで幸せに暮らしているんじゃないかな~。」

先生は少し動揺したような様子を見せたが、2人は全く会話が噛み合わないまま、ブロードウェイに辿り着いた。そういえば、かれこれ数年間中野に住んではいるけれど、全然来たことがなかったな。そんな事を思いつつ、エスカレーターで漫画売り場へと向かった。


「先生って漫画とか好きだったんですね。意外です。私は殆ど読まないので……。」


「へぇ、そうなんだ。俺は昔からずっと好きだぜ?それに高校生を相手に仕事をしているわけだから、奴らと共通の話題を持っておきたいしな。」

店内中に埋め尽くされた漫画を見て、改めてこの国にはどれだけ漫画があるんだよ、と思った。




「あ、この漫画とか結構オススメだぞ。俺は持ってるんだけど、せっかくだしプレゼントしてやるよ。読んでみるといいよ。」

そう言って、先生は手に取った漫画をカゴに入れた。その後も先生は、何やら見たことも聞いたこともないような漫画を10冊近く選び、会計を済ませた。





2人でブロードウェイの2階を歩いていると、ふと小物屋で売られていた10cmほどの地蔵の置物が目についた。

「ん?どうした?その置物でも気に入ったのか?お前、変わった趣味しているんだな(笑)。」


「いや、そういう訳ではないのですが……何だか気になって……」

結局、典子はその置物を購入した。勿論、部屋に飾りたいというわけではなく、殆ど本能的に買わなければいけないと思ったのだ。
なぜなら、昨晩会ったおミヤさまにどことなく似ている気がしたからだ。



「そういえば、お前腹減ってないか?すぐ近くでお昼を食べようと思っててさ。」

2人はブロードウェイを後にして、路地にあるカフェへと向かった。





…ってこれはメイドカフェ??どうやら先生はここの常連みたいだが、私はこんな店に来るのは初めてだ。とりあえずこの店のオススメらしいお嬢様ランチプレートを注文する。先に出されたドリンクを飲みながら、2人はあらためてこの10年近くの間にあったことを、お互いに話をした。


典子にとっては、昨晩も同じ話をしたばかりだったが、先生の話は昨晩行列に並んでいた時のものとは全く別物だった。実は、先生はあの市川先生と一時は付き合っていたらしいが、その後別れて以来誰とも交際していないらしい。そして、どうやら本当に現在も独身のままみたいだ。

…昨日の先生は一体……。


いかにもレンチンしたようなランチプレートが運ばれてくると、話題は現在のお互いの趣味の話へと移った。先生は、いわゆるかなりの“オタク”で漫画やアニメなどに熱中しているらしかった。この種の人間は、自分が好きな事の話になると止まらなくなる。どことなく知識をひけらかすようでもあり、同時に批判的である口ぶりが、話の内容はよく分からずとも聞いていて気分が悪い。そして、周りのメイドさん達にタメ語で話しかけている姿もなんだか痛々しい。さすがにうんざりしてきた。

先生ってこんな人だったっけ……。別に、先生に恋心なんてものはないけれど、少しショックだった。たしかに高校時代にちょっと格好良いかもと思ったこともあった気がするけれど、単に高校生の自分には先生が少し大人に見えたからだけかもしれない。


店を出た後、一応連絡先を交換し、その日はそのまま帰ることになった。先生は、この後地下アイドルのライブに行くらしい。






帰宅後、先程先生からプレゼントされた漫画をパラパラとめくってみる。

「何この漫画…何で主人公だけ鳥みたいな姿をしているの…?これのどこが面白いの…?意味がわからない…。」

すると、早速、先生からLINEが送られてきた。


「今日はありがとう。久々に会えて嬉しかったし、とっても楽しかったよ(^O^)
もしよかったら今度また食事でも行かない?いきなりだけど今週の夜とかどうかな?
因みに俺は、24日とか空いてるんけど(笑)」





……気持ち悪い。いきなり誘いすぎだし、「(笑)」ってなんだよ「(笑)」って。
とりあえず既読無視することにした。





「こっちの世界はどうや?」

すると突然、鞄の中から声が聞こえた。さっき買った地蔵がしゃべりだしたのだ。

「やっぱりアナタだったのね?これは一体どういうことなのよ!?」


「よう見つけたなーとびっくりしたわ。俺はただ近くで見守ってるつもりだったんやけど。えーっと、これは簡単に言うと並行世界みたいなもんや。この宇宙はな、無数の可能性で分岐した世界が繋がって出来ているんや。せやからあなたを先生が結婚していないルートに移動させてやったんや。」


「じゃあ、私と先生で一緒にクリスマスを過ごせというの?」


「そうやな。たった今LINEも来てたやん。」


「そんなの嫌よっ……。別に私は先生の事が好きだったわけではないし、それに今日久々に話をしたけれど、私オタクは生理的に無理っ。一緒に居てもつまらないもの。それにいきなりメイドカフェに連れて行くなんて非常識過ぎるわ!」


「まぁまぁ怒るなって。なんやねん、さっきのお誘いをOKすればクリスマスを1人で過ごさなくてええのに。」


「ムリなものはムリなの!!とにかく元いた世界に戻してよ!こんな下心丸出しのLINEがいきなり来るなんて、どうせ私が誘いを断っても何度も連絡してくるに違いないわっ!そんな生活嫌よっ!」


「全くしょうがないなあ。今回は特別やで。あなたを元いた世界に戻したるわ。でもあれやで、言っとくけど時空を並行に移動するだけやから、昨日には戻れんで。今日この瞬間の、元いた世界のあなたに戻るだけや。」


「そんなの構わないわっ!あっ、でもひとつ教えて。昨晩あなたと会った世界は元の世界のルートだったの?」


「いや、あの場所は既にどのルートにも属さない、ニュートラルな時空間や。せやからアナタが俺にあった記憶はなくなる。そうやなぁ、少なくとも階段を降りてるあたりまでは、元のあなたがいたルート世界のままだったはずや。」


「なるほどね。まぁ問題ないわ。元の世界の日曜日の私なんて、どうせ今頃部屋で映画でも見て過ごしているはずだもの。」


「はいは~い、ほなっ時間もないのでいくで~。ちちんぷいぷいほーい!」

おミヤさまが再びふざけた呪文を唱えると、典子の意識が遠くなっていった………。





――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
………話は遡り、12月20日 日曜日、午前7時30分………


「パパ~、起きて~朝だよ~」

自分の布団に勢いよく飛び乗ってきた3歳になる息子の重さに成長を感じつつ、今日も一日が始まった。リビングの方からは、トントンと、包丁がまな板を叩く音が聞こえる。

高校教師をしている俺は、同じく教師をしている2歳下の美結と5年前に結婚した。今年で3歳になる息子の直人は、今日も元気でいっぱいだ。とりわけ贅沢な暮らしをしているわけではないけれど、特に生活に困っているわけでもない。将来の事を考えて、そろそろマイホームでも欲しいなとぼんやりと考えていたところだ。

あれ?昨晩誰かにこんな話をしたような……。
気のせいかな、きっと変な夢でもみたのだろう。

最近は、受験前の冬期講習やら進路相談やらで土曜日も出勤することが多かったから、今日くらいは思いっきり家族サービスしてやりたい。たしか、お台場で開催されている妖怪ウォッチのクリスマスイベントに直人が行きたがっていたはずだ。それに、そろそろクリスマスプレゼントを用意してやらないとな。


寝室を出て、リビングのソファにゆったりと腰をかけ、美結が淹れてくれたコーヒーを飲みながら、ふとテレビに目をやるとニュース番組が流れていた。

「……続いてのニュースです。昨夜、東京都中野区中野3丁目の雑居ビルの地下2階の階段下で、女性が倒れているのをこのビルの清掃員が発見し、119番通報しました。女性は駆けつけた救急隊により、直ちに病院に搬送されましたが、2時間後に死亡が確認されました。女性は30歳前後と見られ、遺体に目立った外傷はなく、死因は脳挫傷と見られています。警察は身元の確認を急ぐともに、事件と事故の両方で捜査を進めています。………」


(完)



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
はい、長くなりました。めちゃくちゃ疲れました。もう二度とこんなことしたくありません。
みんなで話し合って協力してストーリーを作り上げたグループもあったようですが、僕たちのグループは全く話合うことなく、全員が出たとこ勝負だったので大変だったと思います。

僕に順番がまわってきた時、本当に残り1話で終われるのか?大槻先生を登場させなければ、何のために出てきたのか分からないし、かといっていきなり新キャラを出すのも変だし…と悪戦苦闘した結果このようになりました。

並行世界云々は、ノリで書いたので、詳しくはツッコまないでください。あまりSF脳でないので。


さて、来週からは、いよいよ5期生の卒論日記が始まります!!
トップバッターはゼミ長の荒井くんです!
僕は、このブログを書くために、卒論に使える貴重な一日を潰してしまって泣きそうです。

それではまた、よろしくお願いします。


「大人の階段」−転がり落ちた先には−

こんにちは!小知和です。
さて、このリレー小説ももう最終話の第4回、ゴールも目前です!
では早速。

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「おあしもとにきをつけてくださいね!」

女の子に促されるままにやたらとポップな看板の向こう側へと足を踏み入れると、大人ひとりがやっと通れるくらいの階段が姿を現した。壁から天井までどギツいピンクで塗られているけど、ところどころペンキが剥がれて白い部分が剥き出しになっている。下の方を覗いてみても、暗くてよく見えなかった。電気のひとつもないみたいだ。

流れに身を任せてここまで来てしまったけれど、“大人の階段”なんて、どう考えても怪しいよなぁ…。階段を降りる直前ですこし立ちすくむ。その時の私の中には、先に先生が入っているという安心感と、怖いもの見たさの好奇心が半分ずつあった。もしかしたら、後者の方が大きかったかもしれない。

「よし。」

階段は狭く薄暗くて足元がよく見えないので、目を凝らしてゆっくりと降りていった。

しばらく降りていくとぼわっとした光が現れた。近づいてみると、そこにはカウンターがあって、先程のおかっぱ頭の女の子と瓜二つの、これまたおかっぱ頭に和装の小さな女の子が立っていた。双子なのかな…?それにしても、その姿は壁のピンクにはどう見ても不釣り合いだ。ここのオーナーの趣味なのだろうか。そもそもここはお店なのか、何なのか…。

「ようこそ、“大人の階段”へ!おまちしておりました!」

「あれ、もしかして、今私が降りてきたのが“大人の階段”?と、すると…あなたが“おミヤさま”…?」

「むむ、ちがいますよー。ここは“大人の階段”へのいりぐちで、わたしはただの あんないにん です。おねえさんにはこれからもういちど、かいだんをくだって、“おミヤさま”にあってもらいます!でも、そのまえに、この“しょーだくしょ”にサインしてくださいね!」

「しょ、しょーだくしょ…?」

差し出された紙にはこう書いてあった。


しょーだくしょ

 ぼく・わたしはなにがあってもおこりません

ねん がつ にち
なまえ:            



…なんてふざけた「承諾書」なんだ。「僕・私は何があっても怒りません」…平仮名ばかりで読みづらいけど、きっとこうだろう。

「“おミヤさま”は、おねえさんを、おねえさんのゆめにみちびいてくれたり…みちびいてくれなかったりします。」

「…え、ええ?!どういうこと?!」

そんなバカな。怒りませんって言ったって、誰に対して怒るって言うんだ。だいたいこんな怪しい場所で、こんな適当な“しょーだくしょ”、こんな適当なシステム…一体、誰のイタズラなんだろうか。先生は、この“しょーだくしょ”にサインしたのかな。してなかったら、きっと出てきて、すれ違っているはずだ。せっかく降りたこの階段をもう一度上って帰るのもめんどくさいし、さっさと進んで先生に会って、ワケがわからないこの状況を共有したい。私は、少し投げやりになりながら女の子が差し出したペンを受け取って、「しょーだくしょ」にサインをした。

「ありがとうございます!では、おまたせいたしました。”大人の階段”はこちらです。」

女の子は私をカウンターの向こう側に案内すると、カーテンの前に私を立たせた。女の子がカーテンを勢いよく開けると、そこにはさらに地下へと下る階段が続いていた。ま、まだ階段か…

「さあ、いってらっしゃい!」

その瞬間。

ドンッ

「あーあ、あしもとにきをつけてって、いったのに…。」




女の子の声が遠くに聞こえた。一体何が起こったんだ。階段の前に立ったところで急に強い力で背中を押されて、私は階段を転がり落ちてしまっている。なぜだかうまく止まれない。それどころかスピードは増すばかりだ。すでに複雑骨折していてもおかしくないくらいだけど、不思議と体は痛くない。しかし、どこまで転がっていくんだろう。帰りはエレベーターがあるのかなぁ、最近は階段の上り下りがつらいんだよなぁ。先生と出会った13年前、高校生の頃はそんなこと思わなかったのに。そういえば、先生が奥さんと結婚したのが30歳だって聞いた。私も、高校生の頃は友達と一緒に28までには子供欲しい!なんて語り合ってたっけ…


「“おミヤさま”は、みなさんのゆめにみちびいてくれるんですよ!」


最初に会った女の子の言葉を思い出した。真っ暗闇の中を転がり続けるなかで、私はだんだん“大人の階段”に、なんとなく期待を膨らませていた。もしも、もしも私の夢が叶うなら…
お願いします。おミヤさま。私に、私に素敵な彼氏を!!そして、寂しくないクリスマスを…


ゴンッ ズテンッ


そうこう考えているうちに、何かにぶつかったらしく、私はようやく止まることができた。音は派手でマヌケだったけど、やっぱり体は痛くない。真っ暗闇から急に明るいところへ出たみたいで、目がチカチカする。

目が慣れたところでぶつかった先を見上げると、そこには石で造られた人型の…いわゆる地蔵みたいなものが立っていた。少し見上げる高さなので、170cmくらいはありそうだ。短髪で好青年っぽい表情をしていて、人間でいうと20代…いや、30代くらいだろうか。それにしても上から「ニューシャネル」と書かれたTシャツが着せてあるなんて、サブカルっぽい雰囲気の地蔵だなぁ。これもオーナーの趣味だろうか…。

「誰がサブカルなん」

「えっ?!わっ、しゃべった?!」

び…びっくりした。急に目の前のサブカル地蔵がしゃべりだすなんて。その口の動きのなめらかさはとても石造とは思えなかった。っていうか、あれ、私さっきサブカルっぽいって口に出してたっけ?

「地蔵やないって。おミヤさま。おミヤさまは神様なので、あなたの考えてることはせーんぶ分かるんですよ。」

ええっこれがおミヤさま?なんだか想像と違う…!神様とか言って、やたらとフランクだし。関西弁だし。地蔵だし。

「だから地蔵やないって…ま、いいや。えーっと…矢吹…典子サン?あ、さっき来た人の元教え子なんやねー。」

「あっ…先生は、大槻先生はどこにいるんですか?」

「大槻サンはね、もう夢に導いたから。ここには居らんけど、ま、矢吹サンも、これから夢に導くんで。早速やけど矢吹さんの夢って何なん?」

ごくん、と私は唾を飲み込んだ。地蔵とはいえ、初対面の人…いや地蔵に、彼氏が欲しいと頼むなんて、なんだか傲慢で恥ずかしいけれど。これが本当なら、5日後には、3年越しのハッピーメリークリスマスだ!もう一人でバラエティ番組を見ながら過ごすことも、イルミネーションを観に行くことも…クリスマスの前後しばらく、友達がSNSにあげる彼氏の存在をにおわせる写真を見て落ち込むこともなくなるんだ。地蔵相手に恥ずかしいなんて言ってる場合じゃない!

「私…か、彼氏がほしいです!」



「ぷっ」

「え、ええっ」

この地蔵、今噴き出したでしょ。人が恥を忍んでお願いしたのに!まったく、バカにしてんのか。

「いやー、ごめんごめん。ここに来るまでにさ、あの長い列見たやろ。だいたいさ、ここにくるのは20〜40代くらいの比較的若い人たちなわけですよ。その5割か6割くらいが恋人が欲しいって言うんよね。みんな真剣な顔してさ、こんな石像相手に。クリスマス前だからってみんな焦りすぎとちゃう?って気もするんですけどね。ま、いいや。矢吹サンはさ、今まで散々失敗してるみたいやん?ぷぷぷ。」

な、なんだこいつ!あんな長い列に並んで、意味がわからない承諾書にサインまでして、恥を忍んでこんな失礼なサブカル地蔵に彼氏が欲しいなんて…期待した私がバカだった!

「ちょっとアンタ、さっきから黙って聞いてれば…!」

「はいはいはい。さっき“しょーだくしょ”に怒らないってサインしたやん?」

「そ、それは…………。」

たしかに、今までの彼氏は散々だった。散々だったけど…

「とにかく、クリスマスくらいは一人で過ごしたくないのよ。」

「ふーん。じゃ、後ろも詰まってるんで、そろそろ夢に導くとしますー。お疲れ様でしたー。ちちんぷいぷいほーい」

“おミヤさま”がふざけた呪文を唱えると、景色がだんだんぼやけて“おミヤさま”も見えなくなってしまった。意識も遠くなっていき、気がついた時には…

「あれ…ここは?」


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ここで、アンカーの高橋君にバトンタッチです!
果たして、典子の夢は叶うんでしょうか?
最後までよろしくお願いします!

「大人の階段」−偶然の再開、そして、“おミヤさま”−

「お、お前!こんなところで何やってんだよ」


懐かしい声に振り返ると見覚えのある男性の姿があった。

……高校時代の恩師である大槻先生だ!


「え!?大槻先生!?」


高校を卒業して十数年も経っているものだから(その事実にも目を背けたくなるけど…)
当時の新任で若々しかった先生の姿と比べると、少し「オジサン」になっているようだけど、間違いない。
大槻先生だ!

「おう!矢吹じゃないか!!久しぶりだな!」

大槻先生は私が高校一年生の時にちょうど新任の社会科の教師として赴任し、私のクラスの副担任をしていた。
当時の先生は大学を卒業して間もない新任教師だったから、クラスのコたちの間でも若くてイケメンと評判だったっけ。
初めて先生の世界史の授業を受けたのは高二の時。
歴史の授業は日本史と世界史の二択で、世界史を選択したものの、カタカナの人名ばかりで苦手だった。

そんな私の世界史に対する意識を変えたのが先生だった。

いや、私だけじゃなく、あの時きっと多くの生徒たちに影響を与えていたと思う。

おじさんおばさん先生が大半のうちの高校の教師の中では一番私達と歳が近いのもあって、
わかりづらい用語を馴染みやすい例に例えて説明していく授業はとても面白くて、
まるでテレビでバラエティを見ているかのように時間が過ぎていったものだ。

「あんまり大きな声で言えないけど、このスターリンの肖像画、現代文の渡辺先生に似てないかー?」

と、大きな声で言って大爆笑を誘っていたのは忘れもしない。(しかも、隣の教室は渡辺先生の現代文の授業)



…なんてことを思い出しながら懐かしさに浸っている場合じゃなくて!

こんな大行列の、しかも列の中にいるってことは……

「あの…先生も“大人の階段”ってやつに並んでるんですか?」

他に並んでる人たちはみんながみんな、面白いくらい静かで、聞いても答えてくれそうにない。
偶然とはいえ、せっかく知り合いに出会ったのだから聞いてみよう、そう思った。

「んー…まあ…そうらしいな。俺もよくわからないんだけど。嫁と息子のためにあっちの不二家でクリスマスケーキを予約してきたとこなんだけどさ」
「ああ!そっか!先生ご結婚されたんですもんね!」

そこからまた話は逸れ、先生の奥さんになった英語の市川先生は今も子育てしながら教師続けてるってことや、
息子さんがもう3歳になること、そして私は大学を卒業して、忙しいけれどなんとか広告の仕事を毎日やっている、
…といったような世間話をした。


「…そういえばさ、お前の夢って、なんだ?」
「え…夢ですか?」


そういえば、さっき最初に話しかけた無愛想な男性も言っていた。

『“大人の階段”には夢がある。とにかく夢があるんだ。』
…と。

「私の夢…夢っていうか直近の願望としては、やっぱり彼氏ですかね!できればクリスマスまでに…ってどう考えてもムリですけど!あははは…」

……って言ってて自分で悲しくなってきた。しかも先生相手に何言ってんだ。

「なるほどな、彼氏いないのか〜。お前ももう…いくつだ?アラサーってやつか!?」
「もうっ!やめてくださいよ〜、その現実は直視したくないんですぅ〜!」
「スマンスマン!嫁入り前の女性にそんなこと言うもんじゃなかったなー!」

ハッハッハ!!と高らかに笑ってるけど、私はちょっと傷ついたぞ、先生。
べつにずっといなかったわけじゃないし、ただ、ちょっとダメな奴ばっかり引き当てちゃうだけだし!

「いいですよね〜先生は帰ったら奥さんもお子さんもいるし、クリスマスだって楽しく過ごせそうですしー!そういう先生の夢はなんなんですか〜!?」
と、思わずムキになって聞き返した。

「うーん、俺は…嫁と息子とこれからも健康に暮らせれば何も…まあ強いて言えば、マイホーム買いたいってとこかな。」

うっ。ムキになって聞いたのがいけなかった。クリスマスまでに彼氏!とか言っちゃった自分が恥ずかしい…
「さすが、家庭を持つ男の人の夢は素敵ですね…」



そんな風に話し込んでいると、いつの間にか列も前に進んでいたらしい。
やっと先頭が見えてきた。
けど、列の先にはとても『夢』とはかけ離れていそうな古い雑居ビルしか見えない。

「や〜っと見えてきたな。」
と、先生がボソリ。

「えぇっ、先生は知ってたんですか!?」
「いや、並ぶ前に先頭に何があるかだけ確認してきたんだ。」
「じゃあ、あれが“大人の階段”…!?」
「どうやら、そうらしいなあ……」


不思議そうに“大人の階段”とやらがあるらしいビルを眺めていると、

「おねえさん、おねえさん」

幼稚園…いや、小学1年生くらいだろうか。
七五三で着るような和服を身に纏い、日本人形のようなおかっぱ頭の小さな女の子が私の手を引っ張った。

「チケットはもってますか?」
「チケット?」
チケットなんてあったのか…
というか、そもそも私は先生を見つけて話し込んでついてきてしまっただけで、ここに並んでいたわけではない。
女の子は黒目がちの大きな目で私の目をじーっと見つめている。

「あの、私」
「うん!だいじょうぶです!わたしが“おミヤさま”におねがいしてきますから!」

“大人の階段”に並んでいたわけではないの、と言おうとしたのを遮られてしまった。
女の子は今度は先生の方にぴょんぴょんと回り、
「おじさんはチケットありますか?」
と尋ねた。

「お、おう、あるよ!」
先生は『おじさん』と言われたのがちょっとショックだったのか、
渋い顔をしながらチケットらしいものを女の子に渡した。

「それじゃ、“おミヤさま”におねえさんをあんないしてもいいか、きいてきますから、ちょっとまっててくださいね!」

と、言うと彼女はくるっと回り、“大人の階段”がある方へ向かおうとした。

「ちょ、ちょっと待って!私、ここにちゃんと並んでないし、“おミヤさま”って誰!?そもそも大人の階段ってなんなの!?」

子供相手に思わず問い詰めてしまった…が、すると、女の子の足がピタッ、と止まった。

「“おミヤさま”は、みなさんのゆめにみちびいてくれるんですよ!
“大人の階段”は…もうすこしですから。ちょっとのしんぼうです。もうすこしまっててくださいね!」

…曇りない笑顔でそう言うと、ぱたぱたと“大人の階段”の方に走っていった。
なんだか子供になだめられてるみたいで情けない…。

「まあ、おそらくあの子、“大人の階段”の案内人か何かなんだろうな。
矢吹もせっかくここまできた訳だし、見てみようよ、“大人の階段”。
あの子も上の人に口聞いてみてくれるみたいだしさ」

「え…でも…」

列は少なくとも駅前の方までは伸びていた。
そこから15分程度歩いてきて先生を見つけたのだから、
相当な数の人を抜かしてきてしまったのでは…と辺りを見渡した。

…けど、特に私のことを「割り込みやがって!」といった態度で睨んでるような人はいなさそうだった。

むしろ、ようやく“大人の階段”が近づいてきたからか、楽しみで笑みすら浮かべるような表情で、静かに待っている人ばかり。

余計に気味が悪いなあ…とか考えていると、
私と先生は、いつの間にか“大人の階段”があるという古い雑居ビルの目の前まで来ていた。

薄暗い入り口の横の壁には“大人の階段はこちらです”と書かれたカラフルなポスターが貼ってある。
先生の言うとおり、ここが“大人の階段”か…。

深い穴のようにも見える入り口からさっきの女の子が姿を現した。

「つぎのかた、どうぞ!ごあんないします」

そう言うと私達の前にいた女性の手を引き、“大人の階段”へと導いた。
「あ!そこのチケットのないおねえさん!」

私のことだ!と思いハッとした。

「は、はい!」
「“おミヤさま”のおゆるしがでたので、おねえさんも“大人の階段”、だいじょうぶです!」
そう言うと、“大人の階段”に吸い込まれるように暗闇に姿を消していった。

…ついさっきまで話が尽きなかった私達も、ついに先頭まで来てしまった緊張からか、沈黙状態が続く。


前の女性が入っていって、5分。

「つぎのかた、どうぞ!」

女の子がふたたび現れた。ついに来た。私はごくり、と息を呑んだ。
女の子は前の女性にしたのと同じように、先生の手を引いた。私もそれに続こうとする。

「あ!おねえさんすみません。“大人の階段”はひとりずつの決まりなんですよー。ちょっとまっててくださいね!!」
「ああ、そうなの、ごめんなさい…」

一応そういう決まりもあるのね。

「それじゃあ、俺は先に失礼。お前の夢、叶うといいなあ!」
先生は笑顔の裏に少し緊張した様子も交えたような表情で私の肩をポンと叩くと、女の子と一緒に暗闇に消えてしまった。

………ひとりずつ、って言っても、前の人たちが戻ってきている様子はないな。ってことは、こことは別に出口があるのかな?


…と、一人取り残されボーッと考えていると、また女の子が戻ってきた。
やはり先生の姿はない。

「おまたせしました!つぎのかた、どうぞ!」

−−−−−−−−−−−−−−
ついに、“大人の階段”の謎に近づいてきました!!!
一体どんな階段なのか、なにがあるのか私もとっても気になります…!!
そして、謎のようj…女の子、
そして、“おミヤさま”とは……!?
と、無駄に謎を増やしつつ、ここでバトンタッチです。
小知和さんよろしくお願いしまーす!

以上、大神田でした〜!

「大人の階段」-35歳教師•大槻賢史-

こんにちはー!本日の担当は石塚です。

それではさっそく!
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12月も後半になると、センター試験を控えた生徒のことで毎年頭がいっぱいになってくる。

大学を出て高校の世界史教師になって13年。担任としてクラスを持つことはないが、自分なりに熱心に指導してきたつもりだし、その甲斐あってか毎年「大槻先生のおかげで成績が伸びて志望校に合格できました!!」というありがたい言葉をたくさんもらう。

その言葉を聞くと教師は俺にとって天職だなと感じるし、毎年頑張れてしまう。

教師になって、最初の高校で出会った2つ下の英語の先生が嫁の美結だ。5年前に結婚して長男がもうすぐ3歳になる。嫁と息子に早く会いたくてほぼ毎日直帰している。だが、この時期はどうしても生徒を優先してしまい、夜まで学校に残る生徒の面倒をみたり家に帰っても生徒の成績の受験のことを考えてしまっているせいで家族サービスが十分にできず、2人に寂しい思いをさせてしまっている。

さすがにクリスマスくらいはケーキを予約して早く帰ろうと思っているがバタバタしているうちに予約できないままもう19日になってしまった。

本当はキルフェボンのケーキを予約してあいつをびっくりさせたかったけど、こんな直前じゃ予約は無理だったか、、。

予想はしていたものの、がっかりして溜め息をつきながら最寄りの中野駅に着いた。
いや、キルフェボンは無理でも不二家ならまだ予約できるはず!

時計を見ると19時26分。よし、まだ開いてる!

思い立ったように北口を出てすぐの中野サンモールにある不二家に向かった。
「いらっしゃいませ~。」

「あのぅ、、25日にクリスマスケーキを予約したいんですけど、まだ出来ますか、、?」

「はい!まだご予約承ってますよ。クリスマスケーキでしたらこちらからお選びください!」
5種類ほどケーキが載った予約専用のチラシを渡された。

「うーん、では、このブッシュドノエルでお願いします!」

「かしこまりましたー!ではこちらの予約用紙にご記入お願いします。」

「はい。」

「ご記入ありがとうございます。それではお先にお会計お願い致します。お会計3560円でございます。」

「5000円でお願いします。」

「ありがとうございます。1440円のお返しとレシート、それから引き換え用紙になります。それでは25日またおまちしております。」

「はい。よろしくお願いします!」
ふー。なんとかなった。クリスマスは奥さんが気合いを入れてクリスマスディナーを作ってくれるし、あと俺は当日にケンタッキーを買って帰れば完璧だ!

今年で35になるというのに、そこまで来ている幸せなクリスマスを想像すると未だに浮かれて頬が緩んでしまう。 

そしてふと、先ほど渡された引き換え用紙を見ると、一緒に渡されたレシートの裏に何か書いてあるのに気がついた。
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おめでとうございます☆!

あなたは運良く"大人の階段"への参加に当選しました!!

この参加チケットを持って、ご来場お待ちしております。

日時:2015年12月19日

会場:東京都中野区中野3-15-15☆☆ビルB3

参加費:無料

開場:20時

持ち物:あなたの夢
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ん!??

なんだこれ?!!

さっきの店員さん何にも言わずにレシートって言って渡してきたけど。まあ確かに裏、いや表はいつも通りのレシートだ。

どういうことだろう?不二家が何かクリスマスイベントでもやってるのか?日時は、、って今日だ。しかももうすぐ開場。

おめでとうございます!って書いてあるし、住所的には南口付近だからちょっと様子を見に行ってみよう。面白くなさそうだったら帰ればいいや。
そのまま駅に引き返し、定期券を使って改札を通り抜けて南口側に出てみると、何やら長い行列を見つけた。
中野サンプラザでのコンサートでもないのに駅前にこんな行列見たことないぞ。

そして手に握りしめたチケットを見て、まさかと思った。
「まさか、全員"大人の階段"に並んでるのか、、?」

そう呟きながら行列の先頭へと急いだ。

少し歩くと、行列が古い雑居ビルの入り口に向かっているのが分かった。
先頭までたどり着くと、ビルの入り口には"大人の階段はコチラです"と手書きで描かれたカラフルなポスターが貼ってある。そのポップさとは対照的に薄暗い入り口から長い階段が地下へと続いている。
なんだか不気味な雰囲気だな、、。もしかして新興のカルト集団に勧誘されたり高価な壺とか買わされたりするんじゃないか、、。そもそもこのチケットだって不二家とは関係無さそうだし、どうやって印刷されて配布されてるんんだろう。でもここまで来たら"大人の階段"が何か分かるまで帰れないな。

そう思い列の最後尾まで早足で引き返すことにした。

並んでる人達は一人で来ているのか、話をしている人があまりいない。皆、寒さに耐えながらも少しわくわくしているような、緊張しているような表情を浮かべて立っている。

うーん、年齢は20代~40代って感じか。見た感じ職業もバラバラそうだし、一体どういうイベントなんだろう。ますます気になってきた。
その時、列の側で一人困惑している見覚えのある顔を見つけ、思わず声をかけた。

「お、お前! こんなところで何やってんだよ」

「え?!!大槻先生?!!」

「おう!矢吹じゃないかー!久しぶりだな。」

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私も予想はしながらも"大人の階段"とは何なのか気になってきたところでバトンタッチお願いします、、!(*^_^*)