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「大人の階段」-35歳教師•大槻賢史-

こんにちはー!本日の担当は石塚です。

それではさっそく!
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12月も後半になると、センター試験を控えた生徒のことで毎年頭がいっぱいになってくる。

大学を出て高校の世界史教師になって13年。担任としてクラスを持つことはないが、自分なりに熱心に指導してきたつもりだし、その甲斐あってか毎年「大槻先生のおかげで成績が伸びて志望校に合格できました!!」というありがたい言葉をたくさんもらう。

その言葉を聞くと教師は俺にとって天職だなと感じるし、毎年頑張れてしまう。

教師になって、最初の高校で出会った2つ下の英語の先生が嫁の美結だ。5年前に結婚して長男がもうすぐ3歳になる。嫁と息子に早く会いたくてほぼ毎日直帰している。だが、この時期はどうしても生徒を優先してしまい、夜まで学校に残る生徒の面倒をみたり家に帰っても生徒の成績の受験のことを考えてしまっているせいで家族サービスが十分にできず、2人に寂しい思いをさせてしまっている。

さすがにクリスマスくらいはケーキを予約して早く帰ろうと思っているがバタバタしているうちに予約できないままもう19日になってしまった。

本当はキルフェボンのケーキを予約してあいつをびっくりさせたかったけど、こんな直前じゃ予約は無理だったか、、。

予想はしていたものの、がっかりして溜め息をつきながら最寄りの中野駅に着いた。
いや、キルフェボンは無理でも不二家ならまだ予約できるはず!

時計を見ると19時26分。よし、まだ開いてる!

思い立ったように北口を出てすぐの中野サンモールにある不二家に向かった。
「いらっしゃいませ~。」

「あのぅ、、25日にクリスマスケーキを予約したいんですけど、まだ出来ますか、、?」

「はい!まだご予約承ってますよ。クリスマスケーキでしたらこちらからお選びください!」
5種類ほどケーキが載った予約専用のチラシを渡された。

「うーん、では、このブッシュドノエルでお願いします!」

「かしこまりましたー!ではこちらの予約用紙にご記入お願いします。」

「はい。」

「ご記入ありがとうございます。それではお先にお会計お願い致します。お会計3560円でございます。」

「5000円でお願いします。」

「ありがとうございます。1440円のお返しとレシート、それから引き換え用紙になります。それでは25日またおまちしております。」

「はい。よろしくお願いします!」
ふー。なんとかなった。クリスマスは奥さんが気合いを入れてクリスマスディナーを作ってくれるし、あと俺は当日にケンタッキーを買って帰れば完璧だ!

今年で35になるというのに、そこまで来ている幸せなクリスマスを想像すると未だに浮かれて頬が緩んでしまう。 

そしてふと、先ほど渡された引き換え用紙を見ると、一緒に渡されたレシートの裏に何か書いてあるのに気がついた。
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おめでとうございます☆!

あなたは運良く"大人の階段"への参加に当選しました!!

この参加チケットを持って、ご来場お待ちしております。

日時:2015年12月19日

会場:東京都中野区中野3-15-15☆☆ビルB3

参加費:無料

開場:20時

持ち物:あなたの夢
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ん!??

なんだこれ?!!

さっきの店員さん何にも言わずにレシートって言って渡してきたけど。まあ確かに裏、いや表はいつも通りのレシートだ。

どういうことだろう?不二家が何かクリスマスイベントでもやってるのか?日時は、、って今日だ。しかももうすぐ開場。

おめでとうございます!って書いてあるし、住所的には南口付近だからちょっと様子を見に行ってみよう。面白くなさそうだったら帰ればいいや。
そのまま駅に引き返し、定期券を使って改札を通り抜けて南口側に出てみると、何やら長い行列を見つけた。
中野サンプラザでのコンサートでもないのに駅前にこんな行列見たことないぞ。

そして手に握りしめたチケットを見て、まさかと思った。
「まさか、全員"大人の階段"に並んでるのか、、?」

そう呟きながら行列の先頭へと急いだ。

少し歩くと、行列が古い雑居ビルの入り口に向かっているのが分かった。
先頭までたどり着くと、ビルの入り口には"大人の階段はコチラです"と手書きで描かれたカラフルなポスターが貼ってある。そのポップさとは対照的に薄暗い入り口から長い階段が地下へと続いている。
なんだか不気味な雰囲気だな、、。もしかして新興のカルト集団に勧誘されたり高価な壺とか買わされたりするんじゃないか、、。そもそもこのチケットだって不二家とは関係無さそうだし、どうやって印刷されて配布されてるんんだろう。でもここまで来たら"大人の階段"が何か分かるまで帰れないな。

そう思い列の最後尾まで早足で引き返すことにした。

並んでる人達は一人で来ているのか、話をしている人があまりいない。皆、寒さに耐えながらも少しわくわくしているような、緊張しているような表情を浮かべて立っている。

うーん、年齢は20代~40代って感じか。見た感じ職業もバラバラそうだし、一体どういうイベントなんだろう。ますます気になってきた。
その時、列の側で一人困惑している見覚えのある顔を見つけ、思わず声をかけた。

「お、お前! こんなところで何やってんだよ」

「え?!!大槻先生?!!」

「おう!矢吹じゃないかー!久しぶりだな。」

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私も予想はしながらも"大人の階段"とは何なのか気になってきたところでバトンタッチお願いします、、!(*^_^*)
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