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いいわけはじごくできく

こんにちは!卒論日記2周目、本日の担当は小知和です。

私は現在『よつばと!』論と題してマンガ『よつばと!』をテーマに卒論を進めています(一応、昨日成績評価のための「最終稿」を提出しましたが、卒論完成への道のりはまだまだ続きます・・・ひぃ)。
今回のエントリのタイトルは単行本2巻に収録されている9話「よつばと復讐」から、よつばのセリフを引用しました。
このお話はよつばと!公式サイトでも試し読みができるのでぜひ!
先週の月曜日に宮本先生と卒論の内容について面談があったのですが、その直前に脳裏をよぎったのがこのセリフでした。

さて、1周目のエントリでは、先行研究についてやその時点での概要をお伝えしましたが、その後その中身が変わったり変わらなかったりしました。
ただ、主な軸が「萌え」と「漫画の表現」だということに変わりはありません。
論の流れとしては、『あずまんが大王』での評価を受けて「萌え」イメージから抜け出そうとしたことを、他作品との比較を通して論証したあと、じゃあ「萌え」以外に付加されたものは一体何なのか?というところで「描写」を挙げてさらに論を進めています。
そして、最後によつばの成長についても論じています。この章はうまく書けていないので、まだまだ詰める必要があるのですが・・・。

そんなこんなで、変更点はいくつかあるものの、前回の宣言どおり、今回は論文の中身についてすこし詳しくお話ししたいと思います。

私は「漫画の表現」についての章のなかで、よつばの目の表現について論じています。
よつばの目の表現の仕方は、作品が進むごとにすこしずつ変化していくのです。
たとえば、登場時のよつばの目は虹彩の部分がトーンで表現されるのがデフォルトです。

1
(1巻6ページより)


それが次第にペンで斜線を入れたような表現に変わっていきます。
画像がすこし見づらいですが・・・。

2
(3巻24ページより)

この変化にどんな意味があるのかというと、目の表現のデフォルトがペンでの描写になることで、トーンをより効果的に使うようになるんです。
たとえば、ある日とーちゃんは突然よつばに「動物園にいこう」と提案します。
それまで動物園に行ったことのないよつばは、その一言ですこし驚いた表情をします。

3
(3巻111ページより)

また、とーちゃんとよつばが自転車を買いに自転車屋さんへ行く回では、よつばがお店の商品である自転車のサドルを外してしまい、自転車を壊したのだと勘違いします。
その瞬間のよつばの目がこれです。サドルが外れてしまった瞬間の驚き、なんかヤバイことやっちゃったかも感が表現されています。

4
(6巻47ページより)


このように、トーンでの目の表現が要所要所に限定されるんです。
この結果、よつばの感情表現の幅が広がったといえます。

他にもはじめて海にいった時、はじめてエクレアを見た時、よつばの目はこんな風に表現されます。

5
(5巻175ページより)

6
(6巻97ページより)

こういったトーンによる表現はマンガならではですが、作者のあずまさんはその表現を工夫して使うことで、『よつばと!』の世界観をよりいっそう読者に伝えることに成功しています。
私たち読者に見えているのは本物のエクレアではなくあずまさんが描く絵のエクレアであって、当然食べることもできません。だけど、そのあとに描写されるよつばのこの顔を見たら、ついついわくわくしてしまいます。

このよつばの目の表現については論文の中ではさらにすこし続きますが(そしてどちらかというと続きのほうが私の中ではメインなのですが)、あまりだらだら書いても仕方がないので、今日はこのへんでおわりにします。

卒論を書く中で何度も何度もこの作品を読み返していますが、毎回「よつばかわいい」「あずまさんすごい」ということしか考えられなくなります・・・!
そんな小学生並の感想をなんとか、アカデミックに、論理的に、と気をつけながら文章にしたのが私の卒論だといえます。笑
卒論のなかでいえることはまだまだありそうなので、納得のいくまで作業を続けたいと思います。

ここで大神田さんにバトンタッチです!
この間のゼミで隣同士だったときにどうぶつの森の話をしましたが、そういえばあのゲームも擬人化作品ですよね。
ではでは、明日の更新をお楽しみに。

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