FC2ブログ

最高に贅沢な音楽

こんにちは、高橋 輝です。そろそろ苗字ではなくて名前で呼ばれたいです。

テーマは只今の神推しです。
皆さん、たまにはクラシックを聴きましょう。ということで、
僕の神推しは、「ピアノ協奏曲」です。つまり、ピアノを独奏楽器とした協奏曲です。「ピアノ+オーケストラ」と考えてくれれば結構です。

楽器の王様とも言われるピアノに、オケまで付くわけですから、それはもう最高の贅沢であります。迫力、表現の幅も測り知れません。とりわけ生演奏では、単なるピアノとオケの掛け合いにとどまらず、時に「協奏」が「競争」「狂騒」となったりするのも魅力の1つだと思います。



そこで、神推ししたいピアノ協奏曲を、僕が最も愛する2人のピアニストである「ホロヴィッツ」と「プレトニョフ」の神演奏で見ていきましょう。その前に先ずは、簡単なプロフィールを。

ウラディミール・ホロヴィッツ(1903~1989) は、ウクライナ(当時はロシア)生まれの、誰もが認める20世紀最大のピアニストです。1928年にアメリカデビューを果たし、1940年以降は市民権を獲得したニューヨークを拠点に活動します。世界中のピアニスト永遠の憧れであり、スーパースターでした。聴衆をこれだけ熱狂させたピアニストはいません。死後25年経つ現在でも、ピアノ界において良くも悪くも亡霊のように付きまとっていたりする人です。

ミハイル・プレトニョフ(1957~) は、ロシア生まれのピアニストで、13歳でモスクワ音楽院入学後、パリ国際、全ソ連、チャイコフスキー国際コンクールの全てにおいて優勝し、世界的な注目を集めました。ピアニストとして世界の頂点を極めた彼は、指揮者としての活動も開始します。私財を投じて「ロシア・ナショナル管弦楽団(RNO)」を設立し、常にロシア音楽界を率いてきました。100年に1人の逸材とも言われており、ロシアでは国宝級の扱いです。個人的にはホロヴィッツのピアニズムを継ぐ最後の生き残りだと思っています。



それでは、皆さんイヤホン、ヘッドホンの準備はいいですか?


1曲目は『ショパンのピアノ協奏曲第2番』です。
3つの楽章から構成されていますが、今回は特に3楽章を紹介します。


演奏はプレトニョフで、オケは彼の手兵RNO。
誰もが知っているであろうショパンですが、ピアノ協奏曲は2曲しか書いていません。知名度では、この第2番は第1番に劣りますが、僕はこの2番の3楽章が異常に好きなので推しておきます。

冒頭からの流れるようなメロディーはポーランド(ショパンの母国)の民族舞踊の影響を受けています。この甘くて切ない、そして色気が溢れる旋律はたまりません。実は、この曲は片想いに苦悩する青年ショパンの想いが表現されていたりもします。ぐっときます。

この曲最大の見せ場は、一旦曲が解決した後、ホルンのファンファーレ(6:07~)が入った後の美しすぎるピアノのパッセージです。もう目眩がしちゃいます。






2曲目は、『チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番』です。
この曲の冒頭(1:03~)はあまりにも有名なので聴いたことがない人はいないはずです。今回もこの曲を弾かせたら右に出るものはいないプレトニョフの演奏で。


実は、プレトニョフとホロヴィッツはそれぞれこの曲に特別な想いがあったりします。

プレトニョフは、1978年にチャイコフスキー国際コンクールで優勝した時にこの曲を演奏しました。最近その本番の音源を手に入れたのですが、「優勝しないわけがない」というような名演でした。(今回の映像は1991年のものです。)、


一方のホロヴィッツは、この曲でアメリカデビューをしているのですが、ここに伝説となっている話があります。

指揮者とテンポの意見が合わないまま本番を迎えたホロヴィッツは、聴衆の反応をみて、「このままでは演奏会が失敗に終わってしまう」と思い、次第に指揮者を無視し、テンポを上げ始めます。当時国内情勢的にもソ連から脱出したいと考えていた彼は、どうしてもインパクトを残したくて必死だったわけです。最終楽章のコーダ(34:26~)では圧倒的な加速で弾ききり、聴衆から割れんばかりの大喝采を浴び、翌日の新聞で「ピアノが火を噴いた」と評されるほどでした。

長くて聴くのがだるいという方は、3楽章(29:06~)以降だけでも聴いて欲しいです。ロシアの空気を感じられると思います。33:00~からのピアノのパッセージではプレトニョフの神業とも言える指さばきを堪能出来ます。





最後は『ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番』です。1978年のホロヴィッツで。

世間的には、のだめで使われていたとかで第2番の方が有名ですが、
この第3番こそです
これはほんとに、僕が世界一好きな曲です。演奏技術、音楽的要求共に世界一困難なピアノ協奏曲とも言われています。

この曲を世に広めたのは紛れもなくホロヴィッツでした。


というのは、ホロヴィッツは作曲者のラフマニノフ本人と親交があり、2人でこの曲を練習するほどでした。意外と知られていませんが、ラフマニノフは作曲家である以前に、世紀の大ピアニストでした。そんな彼を唯一「私より、うまく弾く」と言わしめたのがホロヴィッツなのです。ホロヴィッツ自信も「これは、俺の曲だ。」と言い、生涯愛し続けました。この曲を何度もレコーディングをしている彼ですが、唯一映像に残っているのが、これになります。この時75歳です。信じられますか?



何度も言いますが、全編通してなので、是非聴いて欲しいです。
一番泣ける所は、2楽章中盤以降(23:50~)の所です。
「確かに、これはあなた(ホロヴィッツ)の曲だ。」と感じられると思います。


それでも時間がないという方は3楽章(29:11~)からだけでも聴いて欲しいです。これほどアツくて泣ける音楽はありませんよ。
この曲はニコニコ動画にもアップされているので、コメント見ながら聴くのもオススメです。



ということで、僕の神推しは「ピアノ協奏曲」でした。
次回は、はるいさんです。よろしくお願いします。




スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント